マイル・マイレージとは?これから始めるマイルの貯め方、使い方をゼロから解説!

恐らく、ほとんどの方は、飛行機にほとんど乗ったことがなくても「マイル」「マイレージ」という言葉はご存知のはず。
で、マイルを貯めると飛行機に乗れるってこともなんとなくご存知のはず。
でも、マイルを貯めていない方の多くは、飛行機に乗らない=マイルは貯まらないという思い込みにより貯めていないはずです。
この記事では、マイル・マイレージとはなんなのか?から初心者の方にもわかるように順を追って解説していきたいと思います。
マイルは、飛行機に乗ればもちろん貯まりますが、乗らなくても貯まるのです。
そして、使った時の価値を理解したら、多くの方は貯めてみたいと興味を持っていただけると思いますので、続きを読み進めていただけますと幸いです。
目次
マイル・マイレージとは?
マイルの本来の意味は、陸上の長さの単位のことを言います。
1マイル=1.6093kmとなっています。
ただ、ここでいうマイルとは、航空会社のポイントのことを指します。
意味的には楽天ポイントやTポイントなんかと似たようなものと理解してもらえれば結構です。
マイレージとは、航空会社が実施しているポイントプログラムのことを指します。
日本の航空会社ならば、ANA(全日空)は「ANAマイレージクラブ」というポイントプログラム名になっていて、ポイントの単位を「ANAマイル」と言います。
同じように、JAL(日本航空)は「JALマイレージバンク」がポイントプログラム名で、「JALマイル」がポイントの単位になっています。
年に1回の海外旅行でした飛行機に乗らなくても貯める理由
飛行機に乗らないと貯まらないポイントであれば、出張族の様に毎週の様に飛行機に乗ってビジネスをされている方しかたくさんのマイルは貯めることができません。
ですが、マイルという言葉が一般化してきていて、貯めている人が多く存在している理由は飛行機に乗らなくても貯まるからです。
マイルは、飛行機に乗るだけでなく、クレジッドカードの利用でも貯まるし、様々なポイントから交換することで貯めることが可能になっています。
順番に解説しますが、実は生活の中でかなりのマイルを年間貯めることができるようになっています。
なので、そういう飛行機に乗らずにマイルを貯めている人のことを陸マイラー(りくまいらー、またはおかまいらー)などと呼ばれていますが、そうやって飛行機に乗らずに陸で貯めて飛行機に乗っている人の方が実は多いのです。
ANAのビジネスクラスのシートの様子
マイルの価値を理解する
あと、マイルを貯めていない人の多くの特徴は、マイルの価値を理解していないことにあります。
楽天ポイント=1ポイント=1円
Tポイント=1ポイント=1円
WAON=1ポイント=1円
Ponta=1ポイント=1円
nanaco=1ポイント=1円
など、多くのポイントは1ポイント=1円以上の価値になりません。
なので、マイルも1マイル=1円という思い込みをしているケースも多々あります。
「1マイル=1円じゃ、航空券を買うほどのマイルなんて絶対に貯まらない!」
そういう思い込みが、マイルを貯めることにつながらないのです。
ですが、マイルの事実は、1マイル=1円ではありません。
最低で1マイル=2円程度の価値になり、
使い方次第では1マイル=15円以上になります。
(私の計算では、最大1マイル=20円を超えたこともあります。)
仮に100円で1マイル貯まって、それが15円の価値だったとしたら…
それでも今までの様に楽天ポイントやTポイントを貯め続けますか?
または、ポイントを普段貯めていなかったしたら、無視できるレベルですか?
マイルの価値をさらに詳しく知りたい場合は「1マイルの価値はいくら?換算や還元率、使い道は?年100万円の得をする使い方!?」を記事をご参照ください。
シンガポール航空のスイートクラス(ファーストの上)のシートの様子
初歩的なマイルの貯め方と使い方
マイルを貯める場合、お店で貯まるポイントと基本的考え方は同じです。
飛行機に乗れば距離に応じてマイルが加算されますし、クレジットカードでお買い物をすれば決済額に応じてマイルが貯まります。
貯まったマイルを使えば、無料の航空券(特典航空券と呼ぶ)に交換することができます。
飛行機に乗らないのであれば、電子マネーに交換した、ホテル宿泊に使ったりすることもできます。
簡単ですので、複雑に考えず順番に進めていってみてください。
マイレージプログラムを最初に決める
最初にやるべきことは、参加するマイレージプログラムを決めることです。
日本在住の日本人であれば、基本はANAかJALになると思います。
「貯めやすいのはこっち」
だけど、
「使いやすいのはこっち!」
みたいな航空会社によって差がありますので、「マイレージプログラムの賢い選び方は?アライアンスと航空会社からオススメはどこがいい?」をこの記事を読んだあとに確認して、あなたにあったマイレージプログラムを検討してみてください。
マイレージプログラムに入会する
加入するマイレージクラブが決まったら、会員登録をしてマイレージカードを入手します。
世界どこの航空会社であっても、入会金や年会費は無料です。
(お店のレジ前でポイントカードを作るのと同じ感覚です。)
繰り返しになりますが、マイレージプログラムに加入するだけなら無料です
よく、「クレジットカードも入会時に作らないといけないんですか?」ってご質問をいただくことがありますが、マイレージプログラムへの入会だけであれば、クレジットカードは不要です。
マイレージカードは、あくまでポイントカードなので、クレジットカードとしての機能はありません。
なので、気軽に加入してみたら良いと思います。
マイルを貯める
バンコク スワンナプーム空港のタイ航空ファーストクラスラウンジの様子
初心者が最初に理解しておく基本的な貯め方は2つです。
①飛行機に乗って貯める
②クレジットカードで決済をして貯める
飛行機に乗って貯める
当たり前ですが、これは基本です。
マイルを貯めるためにたくさん乗る必要はありませんが、基本なので理解だけはしておいてください。
貯まるマイル量=飛行距離×積算率
となっています。
(アメリカの航空会社は、距離ではなく、航空券の値段に比例する場合も有り)
例えば、ANAやJALの東京発着便でエコノミークラスでハワイ(ホノルル)に行ったとします。
貯まるマイル量=飛行距離×積算率
東京-ホノルルの飛行距離は3,831マイル
エコノミーの積算率は50%
3,831×50=1,915.5マイルということになります。
往復なら2倍なので3,831マイルが獲得できます。
積算率は、座席のランクが高くなったり、購入する時期によって変わり、最大150%まで上がります。
とはいえ、ハワイ1往復で4,000マイル弱しか貯まらないので、貯め方のメインにはとてもなりません。
国内線利用の場合も、だいたい10往復で1片道無料くらいしか貯まりません。
なので、飛行機に乗るときは、漏らさずにちゃんともらいましょうってレベルです。
クレジッドカードを使って貯める
マイルを貯める場合、クレジットカードを使うのが超重要になります。
クレカなしでは、はっきり言って無理です。
貯めるマイレージプログラムを決めたら、貯めたいマイルが貯まるクレジットカードを作り、生活費をクレジットカードで支払うことを徹底するようにしてください。
私は、外出するときは基本財布を持ち歩きません。
持ち物は、クレジットカードと携帯電話くらいです。
その理由は、マイルが貯まらないというのもありますが、現金払いにはデメリットしかないと思っているからです。
現金で払うことによるデメリット
日本人は、支払いは現金主義という方が多いです。
実際、スーパーやコンビニなどでのお支払いの様子を観察していると、ほとんどの方はニコニコ現金払いをしているのを見かけます。
しかし、この現金払いにはまったくと言ってほどメリットがなく、デメリットしか存在しないのです。
・現金は無くすリスクがある
現金を持ち歩く場合、財布を落とすなどの無くすリスクはどうしても避けられません。
財布を落とした場合、入っていた現金は返ってくる可能性はものすごく低いです。
クレジットカードだった場合ですが、カードを無くしたら24時間いつでも利用停止にすることができます。
仮に不正に使われてしまっても、ショッピング補償がついていて、不正利用された分のお金を支払う必要もありません。
現金を無くした場合に補償はありませんが、クレジットカードの場合は補償があるのです。
・ポイントを得られない
マイルが貯まるクレジットカードというのは、だいたいのものが100円=1マイルになりますので、1%の還元率を得ることができます。
たった1%って思うかもしれませんが、カードを使わなかったらなにも得られません。
上述でもマイルの価値に触れていますが、1%還元が15円で使えるとした場合、1%還元は15%還元と同じ意味になります。
クレジットカードを使うだけで高還元でポイントとして返ってくるのに、利用しない手はありません。
マイルの価値をさらに詳しく知りたい場合は「1マイルの価値はいくら?換算や還元率、使い道は?年100万円の得をする使い方!?」を記事をご参照ください。
・お金を出す時間がもったいない
レジでお金を払う時、お札を数えたり、小銭を数えたり、面倒と感じたことはありませんか?
「お会計は2,997円です。」
だった場合、千円札を2枚数えて出し、小銭を数えて出す。
ピッタリあったと思ったら、1円足りない…
仕方ないから出した小銭を引っ込めてもう1枚千円札を出す…
そんな経験ありませんか?
お金を数えるというどうでもいいことで、お会計をするのに2、3分は使ってしまうことってしばしばあると思います。
たかが2、3分かもしれませんが、1日何回もこれを繰り返してたら、1年後は何分?10年で何時間と使わなくてもいい時間を浪費してしまいます。
人生の貴重な時間です。やらないで済むなら省略したいですよね!
・お金をおろしに行く時間がもったいない
お金をATMに引き出しに行く時間がもったいないです。
お金が無くなれば、銀行やコンビニに行って引き出し、手数料まで取られる…
毎月給料日の25日や月末付近の銀行やショッピングモール内のATMは長蛇の列になっています。
お金を引き出す為に、これに10分や20分並ぶのは、あまりにももったいないと思いませんか?
・管理が楽
現金払いをして、家計簿やお小遣い帳に使った金額を管理しているケースもあると思います。
クレジットカードの場合、携帯アプリ等でリアルタイムに使った金額が表示でき、わざわざ計算をする必要がありません。
必要ならエクセルでダウンロードしたり、印刷も可能です。
ここでも、時間の節約につなげることができます。
現金を持ち歩いて、現金払いをした場合、こういったや失うリスクや時間の無駄がありますが、それでもまだ現金払いを続ける理由てありますか?
私は、趣味で貯めはじめたマイルですが、今ではコンビニで100円のコーヒーを買う時ですらクレジットカードで支払いをしています。
クレジットカードで払えるものって、知らないだけで多岐にあります。
日常のスーパー、コンビニ、ガソリン、飲食以外にも、税金や公共料金など生活で払っている様々な支払いをクレジットカードに変更することが可能なのです。
クレジットカードをちゃんと使うことをするだけでも、毎年沖縄旅行の航空券を無料にしたり、近隣の国に旅行には簡単に行けるのです。
私も、クレジットカードをちゃんと使うところから始めて、ビジネスクラスやファーストクラスにマイルで何回も乗れるようになりました。
「ANAマイラーが持つべきカードと選び方」についてはこちらをご参照ください。
「JALマイラーが持つべきカードと選び方」についてはこちらをご参照ください。
マイルを使う
ワイキキ空港で息子と飛行機待ち(ユナイテッド航空)
マイルは貯めることが目的ではなく、使うことが目的です。
なので、何に使えるのかというと大きくは2通りになります。
①特典航空券と交換する
※特典航空券とは、マイルを使って予約できる無料の航空券のこと
②特典航空券以外で使う
まずは、国内線と国際線の特典航空券で使う例から解説しますが、航空会社によって必要マイル数などが異なるので、今回はANAで解説します。
(JALであっても、大きくは変わりません)
国内線の特典航空券
国内線の特典航空券は、ちょっと貯めてみたら誰でも乗ることができます。
今日から始めても、早ければ2ヶ月以内に乗れると思います。
予約も取りやすいし、出かけるにしても手頃です。
国内線は、片道6,000〜10,000マイルで乗ることができます。
(ロー・ハイシーズンで若干マイル数は変わります。)
往復であっても、12,000マイル〜です。
必要マイル数は、移動する距離に応じて多くなります。
ちなみに、東京-札幌であれば片道7,500マイルなので、往復で15,000マイルです。
東京-札幌のANA往復チケットは定価で7万円以上します。
定価で買うことはほとんどなく、実際は割引運賃で購入しますが、それでも3万円程度はします。
これが無料って、結構良くないですか?
国際線の特典航空券
国際線で使う醍醐味はやっぱり、ビジネスクラスやファーストクラスに乗れることです。
マイルを貯めていない方からしたら、はっきり言って「そんなの自分には関係ない」て思っている方が多いのではないでしょうか?
だって、ビジネスクラスはアジア便でも往復30万円〜ですし、
ファーストクラスは往復100万円〜です。
移動するだけの為に、そんな大金使えないってのが普通です。
ですが、マイルを貯めたらこういった現金を出して買えない航空券が無料になり、そういうVIPのサービスを体験することができます。
(特典航空券の場合、空港利用税と燃油サーチャージは別途支払う必要あり)
下記は羽田-マレーシア(クアラルンプール)往復のビジネスクラスの価格例
国際線の特典航空券も、移動する距離に応じて必要マイル数は多くなります。
日本発着でANAマイルを利用した場合の例は下記の通りです。
(ロー・ハイシーズンで若干マイル数は変わります。)
行き先 | エコノミー | ビジネス | ファースト |
韓国 | 15,000マイル | 30,000マイル | 設定なし |
香港 | 20,000マイル | 40,000マイル | 設定なし |
シンガポール | 35,000マイル | 60,000マイル | 105,000マイル |
ハワイ | 40,000マイル | 65,000マイル | 120,000マイル |
オーストラリア | 45,000マイル | 75,000マイル | 設定なし |
ニューヨーク | 50,000マイル | 85,000マイル | 150,000マイル |
イギリス | 55,000マイル | 90,000マイル | 165,000マイル |
上記のマレーシア往復のビジネスクラスに必要なマイル数は60,000マイル、価格は331,000円なので、
331,000円 / 60,000マイル=5.52円
1マイルの価値は5.52円で使えているということになります。
エコノミークラスでよかったら、アメリカやヨーロッパであっても50,000マイルちょっとで行くことができます。
ハワイのビジネスクラスで65,000マイル、これもちゃんと貯めれば十分毎年乗ることができる量です。
距離が遠くなり、座席のランクが上がれば1マイルあたりの価値も高くなります。
ファーストクラス利用だと、空港内もスタッフの案内が付くことがある
航空券以外の利用用途は?
特典航空券で使わないって場合には、各種ポイントに交換することも可能です。
例えば、ANAであれば楽天Edy、Tポイント、nanacoポイント、タカシマヤポイント、スタバカードへ入金など様々なポイントに交換が可能です。
ただ、航空券以外の使い方をしてしまうと、1マイル=1円になってしまいますので、使い方としてはおすすめではありません。
旅行が無料になるともっとしたくなる
旅行をするのにがんばって貯金をするのもいいですが、旅行は航空券の値段が旅費の多くの割合を占めますので、日常生活の工夫でマイルを貯めて、航空券が無料になったら楽しさも倍増すると思います。
ワイキキビーチマリオットのデラックスオーシャンルームからの景色
浮いたお金で、ホテルを良くしたり、おいしい食事を食べたりすることができますし。
参加するマイレージプログラムはあなたの行きたい旅行で考える
ANAビジネスクラスで提供された機内食のフィレステーキ
と、ここまでマイルの超基本をお伝えしてきました。
次は、実際にどの航空会社のマイレージプログラムに参加して、マイルを貯めるか?
ここを決めるステップに移りたいと思います。
続きは、「マイレージプログラムの賢い選び方は?アライアンスと航空会社からオススメはどこがいい?」を読み進めてみてください。
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