羽田-那覇便などの国内線を少ないマイル数でLCC並みに安くANA/JALの飛行機に乗る方法

マイルを貯めて無料で航空券を買いたい!
って場合、単純にマイルで特典航空券を予約するだけがマイルの使い方ではありません。
実は航空会社のちょっとしたルールを理解すると、消費するマイル数を節約できて、よりお得に国内線の航空券を購入することができますので、この記事ではそういったお得な使い方を解説したいと思います。
目次
ANAの場合、ANA SKYコインを上手に使う
まずANAの場合ですが、安い航空券を見つけたら、マイルをANA SKYコインに交換して使います。
ANA SKYコインへの交換ですが、ANAマイレージクラブの一般会員ですと、マイルからの交換レートが1.0〜1.2倍と単価がよくないのですが、ANAのゴールドカードを所持していると1.6倍の量にしてSKYコインに交換することが可能です。
ANAアメックスゴールドは、ANAのゴールドカードに位置しますので、最大1.6倍での交換が可能になります。
1.6倍で交換する場合には、80,000マイル以上のマイルが必要になりますが、この量はちょっとした工夫と知識で1年以内に貯められる量ですので、ご興味がある場合はこちらの記事をご参照ください。
ANA SKYコインに交換するのにオススメのクレジットカード
ANAの上級会員以外で、1.6倍の交換レートを出すには、ANAのゴールドカードを持つ必要があります。
オススメはANAアメックスゴールドになります。
カードの詳細はこちらの記事をご参照ください。
マイルで特典航空券を使うのが必ずしもお得とは限らない
※航空券の値段はすべて2019年5月18日の検索結果で統一します。
(4月はローシーズンなので、5月のGWを外した土曜日で選定してます。)
※割引価格前提なので、28日以上前の購入でないと成立しません。
ANAであれば、国内線を利用するために必要なマイル数は片道7,500〜9,000マイル(レギュラーシーズン)です。(石垣島などの離島除く)
今回は例として、羽田-那覇と羽田-新千歳で解説したいと思います。
羽田→那覇の値段
羽田→那覇のこの日の最安値は9,010円で購入することができます。
ちなみに、この最安のANA477便をマイルで特典航空券を予約した場合にかかるマイル数は9,000マイルです。
9,010円のチケットを9,000マイルで予約しているので、1マイルあたりの価値はほぼ1円です。
次に、これをANA SKYコイン払いにしてみたらどうでしょうか?
必要なSKYコインは9,010コインですが、上述しているように1.6倍のレートでSKYコインを獲得していた場合に使うマイル数は下記の様になります。
9,010コイン/1.6=5,632マイル
特典航空券で予約をすると、9,000マイル必要ですが、現金購入にして、決済をSKYコイン払いにすると5,600マイル程度で購入できてしまうのです。
マイルで特典航空券を予約するよりも、安いマイル数で予約が可能になります。
この理屈でいくと、14,400円以下であればSKYコイン購入の方がお得ということになります。
搭乗で獲得できるマイル数
特典航空券にしてしまうと、搭乗マイルが獲得できませんが、SKYコインで購入している場合、現金購入と同じ扱いになりますので、搭乗マイルが貯まります。
搭乗で922マイル貯まりますので、仮に5,632マイルで購入していた場合、5,632-922=4,710マイルで乗れたと同じ意味になります。
必要マイル数はほぼ、半分ということになります。
羽田→新千歳の値段
同じ要領で、次は羽田→新千歳を検証してみます。
ちょっと便数が多すぎて画面に入りきらないのですが、この日の最安値は9,960円で購入することができます。
同じ便の特典航空券が満席だったので、同日の違う便をマイルで特典航空券を予約した場合にかかるマイル数は7,500マイルです。(便が違くてもかかるマイル数は同じ)
9,960円のチケットを7,500マイルで予約しているので、1マイルあたりの価値は約1.3円です。
次に、これをANA SKYコイン払いにしてみたらどうでしょうか?
必要なSKYコインは9,960コインですが、上述しているように1.6倍のレートでSKYコインを獲得していた場合に使うマイル数は下記の様になります。
9,960コイン/1.6=6,225マイル
特典航空券で予約をすると、7,500マイル必要ですが、現金購入にして、決済をSKYコイン払いにすると6,200マイル程度で購入することができます。
那覇便ほどのお得感はありませんが、それでもマイルで特典航空券を予約するよりも、安いマイル数で予約が可能です。
12,000円以下であればSKYコイン購入の方がお得ということになります。
搭乗で獲得できるマイル数
搭乗で獲得できるマイルは477マイルになります。
6,225マイルで購入していた場合、6,225-477=5,748マイルで乗れたということになります。
普通に特典航空券を買うよりも安いということになります。
注意したいのは、航空券の値段が時間帯によって異なりますので、安い時間を狙えば狙うほど、現地での滞在時間が変わってくる可能性があります。
なので、旅行の内容と照らし合わせながら購入を検討されてみてください。
(それでも上記の那覇便はほとんどの時間帯で14,400円以下(9,000マイル×1.6=14,400)なので、特典航空券を買うよりも安いということになります。)
JALの場合はe JALポイントに交換する
JALの場合、国内線を利用するために必要なマイル数は片道6,000〜7,500マイル(通常マイル)です。(石垣島などの離島除く)
JALは、ANAよりもマイルからの交換ルールがシンプルです。
5,000マイル=5,000ポイント(5,000円相当)
10,000マイル=15,000ポイント(15,000円相当)から、5,000マイル単位で交換できます。
1ポイント=1円相当としてお使いいただけます。
つまり、還元レートはANAの方が上ですが、JALの場合はゴールドカードも持つ必要がないのがメリットになります。
羽田→那覇の値段
ANAの時と考え方は同じですが、次は羽田→那覇を検証してみます。
画面に収まりきらなくて、最終便が切れてしまってますが、この日の最安値は9,010円で購入することができます。
この記事を書いている段階で5月18日の国内線の特典航空券の予約ができないので、画像はありませんが、必要マイル数は7,500マイルです。
9,010円のチケットを7,500マイルで予約しているので、1マイルあたりの価値は約1.3円です。
これをe JALポイント払いにしてみます。
必要なe JALポイントは9,010ポイントですが、上述しているように1.5倍のレートでマイルをe JALポイントを獲得していた場合に使うマイル数は下記の様になります。
9,010ポイント/1.5=6,007マイル
特典航空券で予約をすると、7,500マイル必要ですが、現金購入にして、決済をe JALポイント払いにすると6,000マイル程度で購入することができます。
マイルで特典航空券を予約するよりも、安いマイル数で予約が可能です。
11,250円以下であればe JALポイント購入の方がお得ということになります。
搭乗で獲得できるマイル数
搭乗で獲得できるマイルは738マイルになります。
6,007マイルで購入していた場合、6,007-738=5,269マイルで乗れたということになります。
普通に特典航空券を買うよりも安いということになります。
羽田→新千歳の値段
次は羽田→新千歳を検証してみます。
画面に収まりきらなかったのですが、最も安いのは最終便で11,560円でした。
5月18日の国内線の特典航空券の予約ができないので、画像はありませんが、必要マイル数は7,500マイルです。
11,560円のチケットを7,500マイルで予約しているので、1マイルあたりの価値は約1.5円です。
これをe JALポイント払いにしてみます。
必要なe JALポイントは11,1560ポイントですが、上述しているように1.5倍のレートでマイルをe JALポイントを獲得していた場合に使うマイル数は下記の様になります。
11,560円/1.5=7,706マイル
特典航空券で予約をすると7,500マイルなので、この場合はマイルで特典航空券を予約した方がお得ということになります。
JALの場合、11,250円以下であればe JALポイント購入の方がお得ということになります。
LCCを使った場合
羽田からはLCCが飛んでいないのでスカイマークを比較にしてみます。
スカイマークの羽田→那覇の値段
この日の最安は9,910円です。
ANAの最安は9,010円。(SKYコインなら、5,632マイル)
JALの最安は9,010円。(e JALポイントなら、6,007マイル)
現金で買ってもANA、JALの方が安い結果です。
スカイマークの羽田→新千歳の値段
この日の最安は10,560円です。
ANAの最安は9,960円。(特典航空券なら9,000マイル、SKYコインなら6,225マイル)
JALの最安は11,560円。(特典航空券なら7,500マイル、e JALポイントなら7,706マイル)
現金で買った場合はANAが最安になり、マイレージを使ってもANAの勝ちです。
LCCなら成田から
成田からのLCCはピーチ、バニラエア、ジェットスターなどありますが、今回はバニラエアを例にさせていただきます。
バニラエアの成田→那覇の値段
成田からのバニラエアの沖縄便は7,380円と以外に安くなかったです。(安い日に当たれば5,000円台もあると思います。高いのは土曜日のせい?)
しかも、荷物を預ける場合は別料金になります、オプションをつけると9,880円とANA/JALとほぼ同等の値段になります。
バニラエアの成田→新千歳の値段
札幌行きは5,130円とANA/JALに比べると割安な料金設定になっていました。
荷物を預ける等のオプションをつけても7,130円でした。
都内から成田までの交通費
都内から成田空港への移動は、電車かバスが基本になると思います。
すべての交通手段ではありませんが、主だった移動手段の交通費は下記の通りです。
成田エクスプレス:3,020円
京成スカイライナー:2,470円
快速:1,030円
バス(東京駅発):900円〜3,100円
羽田空港までの交通費
東京モノレール:490円
京急線:410円
LCCを使う場合、よく確認しないと、ANA/JALよりも航空券だけでも値段が変わらないことがあるので注意です。
また、LCCの場合は成田空港まで行かなければならないので、そこまでの交通費と所要時間も考慮しておく必要があります。
快適性は低いし、そこまで安くないし、個人的にはあんまり利便性の高い便だとは思えません。
セールなどでオプション込みで2〜3,000円とかで買えたらお得感はあるように感じます。
直前の航空券購入は株主優待割引が安い
どうしても搭乗日の数日前など直前に購入しなければならなくなった場合、公式で買うと恐ろしい値段になります。
そういう場合は、「さくらトラベル」などの航空券比較サイトを使って株主優待割引でのチケット購入を検討されると、定価よりもかなり安く買えることがあります。
さくらトラベルにつきましては、別サイトになりますが下記の記事をご参照ください。
国内線をマイルを使って安く航空券を購入するまとめ
航空券の値段は、LCCは安い、ANAやJALは高いと思われがちですが、28日以上前から購入する前はよく確認しないと意外と値段が大して変わらないこともあるので注意です。
今回は、ANAならばANA SKYコイン、JALならばe JALポイントを使って、通常に特典航空券を買うよりも安くする方法を検証してみました。
結果、ANAの羽田-那覇便は、9,000マイルで予約できる特典航空券をSKYコイン払いをすることによって最安料金は5,632マイルで済ませることができることが確認できました。
SKYコインへの交換を1.6倍レートで交換した場合、9,000マイルの区間であれば14,400円以下、7,500マイル区間であれば12,000円以下であればSKYコイン払いの方がお得になります。
JALの場合、羽田-那覇便では、7,500マイルで予約できる特典航空券をe JALポイントを使って6,007マイルで予約することができます。
e JALポイントは10,000マイルの交換で15,000e JALポイントに交換できますので、7,500マイル区間であれば11,250円以下、6,000マイル区間であれば9,000円以下であればe JALポイントでの支払いの方がお得になります。
※9,000円以下の航空券は、離島間の移動等しかないような気がします。
私は沖縄に住んでいますのでANAの羽田-那覇便は毎月利用していますが、9,000円〜12,000円程度の航空券はハイシーズンや直前予約でなければ結構見かけますので、ANAマイルをSKYコインに交換して那覇便を購入するのは結構お得になると思います。
実際、マイルの特典航空券でなく、値段を見てSKYコイン払いの方で航空券を買うこともよくあります。
SKYコインやe JALポイントで航空券を購入すると、搭乗マイルも獲得できるのもメリットになります。
今回の記事がマイルの使い方の参考になれば幸いです。
SKYコインに1.6倍レートで交換するにはANAのゴールドカードが必要になります。
個人的にはANAアメックスゴールドがオススメです。
さらに1.6倍レートでSKYコインに交換するには80,000マイル以上が必要になります。
80,000マイルくらいなら、毎年誰にでも一工夫で貯めることは可能です。
私のマイルの貯める考え方と実績はこちらの記事に記載しておりますので、ご参考にしていただければと思います。
最後まで閲覧いただきありがとうございました。